故意にではなく、無意識なんだけど貧乏ゆすりをしちゃう人っていますよね。

友達にも電車に乗って席に座ると貧乏ゆすりをする人がいるのですが、

「イライラしているの?」と聞くと、「いや、貧乏ゆすりなんてしてた?」と言われます。

自分も気がつかないうちに足が動いているということは、無意識の作用ですよね。

 

貧乏ゆすりをする人はどんな人かというと、

衝動性を抑え込んでいることが多い、という臨床例があるそうです。

 

「衝動性」というのは、殴りたい・蹴りたいとか、人を罵りたいというような暴力的なものだけじゃなくて、

あれが食べたい!とか、どこか旅行にでかけたい!とか、そういった生理的欲求レベルのものも含む、無意識のこと全てです。

 

そして、「○○のようになりたい」といったビジョンがあるものというよりは、どちらかといえば動物的な、生理的なものが強いことが多いです。

 

食べたい時に、食べたいものを、食べたいだけ、食べる…というようなことです。

これは、社会で生活をしていると抑え込まないといけない場面の方が多いですよね。

 

本来は、欲求を全て叶えて生きていければ、それが健康的な生き方なのですが、そのように生きられる人人はかなり少ないと思います。

 

衝動性というのは、心の奥で抑え込むとどうしても体に出てきます。それが、身体を揺らしてしまうという貧乏ゆすりに繋がるわけです。

 

この衝動性、実は「かきむしる」ということにも現れます。

アトピーの方なんかに多くみられるのですが、血が出るくらいに掻き毟ってしまって、それが止められない、というのも

どこかに何かの衝動を抑え込んでいる証拠です。

 

ただ、貧乏ゆすりのような身体全体の衝動ではなくて、皮膚感覚の衝動なので、

隠されている衝動性の多くは、

「触ってもらいたい」、「抱きしめられたい」というような、皮膚への刺激を求めるものが多いようです。

 

貧乏ゆすりを止めるには

貧乏ゆすりを止めたかったり、かきむしることを防ぎたいという場合、その衝動を言葉に出す必要があります。

 

無意識を言語化し、客観的に自分を分析すると、 無意識を身体化させる必要はなくなるのです。

 

私自身も、何か言いたいことを我慢してイライラしている時なんかは、貧乏ゆすりとか、ペンをしきりにいじって何か身体を揺らさないと落ち着かないような気分になります。

その衝動に自分で気がついていればいいですが、無意識で貧乏ゆすりをしている場合、

かなり大きな衝動性を抑えて隠し持っている可能性もありますので、爆発する前に誰かに相談した方がいいかもしれません。

貧乏ゆすりからうつ病とかになるわけではないので、そこまで深刻に考える必要はないと思いますが…。

そういう話もあるんだよ、ということで。