目立ちたがり屋って、周りにいますか?
自己顕示欲の強い人。
私自身、小さい時から目立ちたがり屋で、自己顕示欲の強さは人一倍でしたが、、
目立ちたい!という欲望を持っていて、
注目されていることで快感を得るような人たちについて、
どうしてそのようになったのか、
その心理的背景を少し考えてみました。
***
そもそもの話、「自分のことを見てもらいたい」という自己顕示欲は、
いつからあるのかというと、
これは、
赤ちゃんが生まれたとき、すでに持っている欲望の一つのようです。
実は、生まれたての赤ちゃんはすでに
「お母さんにみられたい」
と心の底から願っていて、
まなざしが重要なんですね。
例えば、赤ちゃんって、
授乳のとき、お母さんの目を一生懸命見ていることがあります。
お母さんと目が合うことで、「私、お母さんに愛されてるのね」と実感しているんです。
そして、2~3歳くらいになると、多くの子どもは
「お母さん、見て!」って言い始めます。
お母さんが「はいはい、見てるよ~」と言っても、きちんと見てないことが分かると、
「みーて!!!!」と怒られます。
こんな感じに、0歳の時から、「見てほしい」という欲望はあるわけです。
なんだけど、子育てしている最中って、
子どもにまなざしを向けてあげられないお母さんも少なからずいます。
心に余裕がなかったり、
子どもに興味がなかったり、
スマホに気を取られていたり…
公園などで観察をしていても、
案外、お母さんは子どものことをきちんと見ていないものなんですよね。
そうするとどうなるかというと、
子どもは、「もっともっと見てほしいのに!」と、欲求不満が起こります。
この欲望が、自己顕示欲に結びついています。
なので、自己顕示欲が強い人というのは、親からあまり見られていない人が多いんです。
そして、親が子どもを見ていなければ、褒めることもしませんよね。
なので、自己顕示欲が強い人は、褒めてもらいたい人
=承認欲求の強い人でもあります。
誰かに見てもらいたい、という気持ちは誰にでもあるし、
その気持ちが適度にあることは、社会で生活をする上でとてもいい作用を及ぼすと思います。
ただ、誰かに見てもらいたい、褒めてもらいたい、という気持ちが強すぎてしまうと、
他人に褒められなかった時には、
自分の価値がわからなくなって、気分が沈んでしまう、ということも起こりえます。
「私はこんなに頑張っているのに、誰も褒めてくれない」
とちょっとでも思う人は、
この、「他人の評価がなければ気分が上がらない」という心理構造になっている可能性がありますし、
小さい頃に、お母さんに見てほしかったけど、あまり見てもらえてなかったという過去があるかもしれません。
ちなみに、子どもが親に対して「自分の方を向いて欲しい…。」という気持ちを募らせていくと、
否が応でも、親が子どもに注目しなくてはいけないようなことをしでかすようになります。
妹をいじめたり、
わざとテーブルにクレヨンで絵を描いたり、
お皿を投げて割ったり
はたまた、(無意識ではありますが)すぐに病気になったり。
本人だって、それをすれば怒られる!ってわかっている場合もあるんです。
だけど、母親を怒らせてでも、注目してほしいという
注意引きをするようになります。
これがエスカレートすると、
思春期になってからも、親の注意を引きたいがために、
万引きをしたり、
家に帰って来ないで親に心配をかけたりする行動をするようになります。
大人になってからは、
万引きなどが社会的によくないことだというのを学びますので
「見てもらいたい」無意識は、行動としても表せず、身体化します。
風邪をひいたり、骨を折ったり、痛風になったり、
誰かにお世話をしてもらえて、
まなざしを与えてもらえるような病気になったりするんです。
***
では、自己顕示欲の強い人は、
どのようにしてその欲望を満たせばいいのか、という話ですが、
これはやはり、「見られている」状況を作るような趣味を持つのが一番です。
例えば、社交ダンスや、バレエのように、舞台に立ってお客さんの前に出る趣味。
もしくは、、ピアノやギターなど、発表会に出ることを目標とするようにする趣味もいいですね。
あとは、何かを教えたり、読み聞かせボランティアをしたり、というところでしょうか。
目立ちたがり屋のまま大人になってしまった人は、
病気になる前に、
仕事以外のところで、自己顕示欲を満たしておくことが、
一番健全な方法かなと思います。