アメリカでホームステイをしていた時、ホストファミリーと一緒におでかけをする際は、出かける間近に必ずホストママが4歳の子どもに聞くことがありました。
まあ、よく小さい子のいる家庭ではある会話だと思いますが、
「トイレ行きたくない?大丈夫?」って聞くんですよね。
そして、子どもが「大丈夫」と答えると、必ず、
“Are you sure? Listen to your body.(本当?体の声を聞いてね)”
というんです。
そう言われると、子どももちょっと考えて、「うーん、行きたくなった!」と言いながら、出かける前にトイレに行かせることを癖づけてました。
「体の声を聞く」というのは、本当に重要なことだと思います。
毎日、身体が何を欲しているのかを確認しながら生活すれば、 過食になることも、栄養バランスが崩れることもなくて、
健康な体になれるんですよね。
最近も、「食欲が止まらなくて、食べすぎちゃう」という、ある女の子にそう伝えたんですよね。「そういう時は、体が実際に欲しているのか、体の声を聞くといいんだよ」って。
すると
「体が『もっと甘いものが欲しい!』っていうから、アイスクリームとか食べちゃうんだよね。 体の声に従ってたら太っちゃったんだよ」
と言われました。
この彼女の場合、体の声ではなく、脳の声を聞いている状態です。
「甘いものが欲しい!」っていう声は、脳が訴えているものなんです。。そして、 その裏にあるのはまぎれもなく潜在意識です。
ストレスがたまると甘いものを食べたくなることってありますよね。
実際に、脳を働かせるためには糖分が必要、というのはあるけれど、体が糖分の欠乏を感じているというよりは、
甘いものを食べることで無意識の中にある何かを癒していることの方が圧倒的に多いです。
その証拠に、糖分が欲しければおにぎりを食べればいいこと。だけど、口はお砂糖の甘さを欲しているんです。
この潜在意識はなにかというと、「甘えたい」という感情かもしれません。
精神分析では、とにかく言葉を大事にするんですが、、 脳が発する言葉は、ほかのコトバに変換されることが多くって。
本音を隠すための、ダジャレのようなもんです。
「甘いものが欲しい!」と脳が言っている彼女の場合、「甘えたい」というワードが脳の中で変換された結果かなあ~という気がします。
口にものを入れるというのは、お母さんのおっぱいを満足に吸えなかったという口唇期の葛藤を癒すことにもつながります。たばこを吸う人が、口を刺激して癒しているのと一緒ですね。
口唇期に獲得すべき課題は、甘えと依存です。
甘いものを衝動的に食べてしまうと言う人は、赤ちゃんの時代にもう少し甘えたかった人なのかもしれませんね。
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甘えたい感情を、甘いもので癒している人はとても多いはずです。
もし同じように、甘いものが止められない!という人がいて、「今日も食べちゃった…」と自己嫌悪になるようだったら、精神衛生上、そんなに悪いことありません。
必ず「身体は何を欠乏しているのか」というところに目を向けるよう、体の声を聞くことを癖づけてみてください。
体の声を聞くってどういうこと?!って、最初は分からないかもしれないですが、
お腹は空いているのか、のどは乾いているのか…と考えるように癖づけていくと、段々と「心と体が繋がっているイメージ」がつかめてきます。
手っ取り早いのは、満腹感から感じてみることです。自分がどれだけ食べたら満腹なのか、感じてみてください。
そして、おなかいっぱいになったら、食べるのをおしまいにする勇気。
昔から「食べ物を粗末にしない」と言われますが、食べ物を粗末にしなくても体が悲鳴を上げてしまっていたら、意味がありません。自分の身体のために、ご飯を残すことも勇気です。
それでもわかりづらいかとは思いますが、、1か月も試してみれば、確実に体が変わると思います。
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毎日毎日、体の声を聞くこと。
食欲だけじゃなくて、睡眠欲と性欲も同じように、体の声に従って満たすことができたら、どれだけ健康的で、幸せなことでしょうね。
ハッピーでいるためにも、Listen to your body。脳からのメッセージにはNo!って言ってください。
脳にはNO!笑