夢分析というのは、クライアントの治療目的に合わせて行われるものです。
よく、夢占いと混同される方もいるのですが、大きく違います。
精神分析家が夢分析をする前には、クライアントの養育史や病歴、事故歴、家族のことなど、
色々なバックグラウンドを頭に入れた上で、その人が背負っているテーマというのを把握します。
夢は、その人の無意識の塊なので、無意識を作ったであろう環境を頭に入れておかないと、見えてこないもんなんですよね。
そして、無意識を把握するために、HTPテストと言って、家の絵や樹木の絵、人の絵を描いてもらうこともあるし、エゴグラムという性格診断をやってもらうこともあります。
そのうえで、夢分析をして、無意識を分析していきます。
いろいろな人に、精神分析には夢分析ってのがある、ということを話していても、「じゃあ夢を占ってよ!」って言われることが多いです。
だけど、根掘り葉掘りとあなたのことを聞かないことにはわからない、と伝えると、
たいていの人は、あまり自分をさらけ出したくないのか、「じゃあいいや」となるんですよね…。
ちなみに、夢分析をしてわかる無意識というのは、全てがネガティブなわけではありません。
「今はこういう風に成長したいと思っている夢」とか、「自分がひとまわり成長したことを実感している夢」とか、ポジティブな夢もたくさんあります。
もし本当に気になる夢があったら、勇気を出してぜひお試しください!