シングルマザーの母親が、ベビーシッター紹介サイトで知り合った男性に子供を預け、男児が死亡したニュースがありました。

その母親は、なんらかの事情で子供を預けざるを得なかった、とのことなのですが。。

なんとも、切ない気持になります。

 

名前も資格も詐称してベビーシッターをして、子供を殺してしまう男性の方も、怪しい男性ベビーシッターに預けてしまう母親も、

病んでいる…としか言いようがない気がします。。

 

そして、そのニュースへの世間の反応。

「面識のない人に預ける母親が悪い」と言う人もいれば、

「問題のあるベビーシッターが働ける状況を作ってしまったサイトが悪い」という人もいるし、

「シッター制度を取り締まる法律を作っていない行政が悪い」と言いだす人もいて。

 

どこからどうやって、病んだ世界を救ったらいいのかわからないような、そんな状況まで来ちゃっているんだなあ、、と、やるせない気持ちになりました。。

 

幸せな子供を育てることが、将来の日本を救うことだと思うのに、どうやって子供を育てていくかという理念がどこにもないんですよね。

 

結局は収入の格差が、子育ての質に繋がるし、子育ての質が違えば、子供の学力やコミュニケーションにも反映して、差が広がってしまう。

そして、格差拡大のスパイラルが出来上がっているのが、現代の世の中です。

 

そのスパイラルを元に戻すにはどうしたらいいか、といったら

子育ての質を高めること、すなわち、母親がきちんと子育ての知識を身につけることだと思います。

 

子どもが3歳になるまできちんと自分の手で育てることがベストだとは思うけど、

それが叶わなくても、知識があればカバーできます。

 

今回の事件に関しては、多分、女性の社会進出が云々、行政のサポートが云々、という問題ではなく、

まだ親になるための知識がなかった人が母親になって、子供が犠牲になった、という感じがしています。。

 

子どもを亡くしたお母さんはシングルマザーで、きっと、誰よりも辛い思いをしていると思うし、葛藤を抱えているんだろうけど、

年齢が若いからという意味よりも、精神的な成熟度合いとしてもう少し準備が必要な人だったんじゃないかな、と。

 

そして、子育てに関して無知だったことが、罪な気がします。

 

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自分の母親やお姑さんに預けることができる人はまだいいけど、

この母親は、シングルマザーで旦那さんにも相談できず、ベビーシッターを選ぶ基準も、「安いから」ということだけで行動しちゃったんでしょうね。

 

経済的なものが絡むと、余計、切ないです。。

 

 

亡くなった男の子は本当にかわいそうだけれど、

子供を亡くした悲しみから一早く復帰して、ありったけの愛情を、もう一人の8カ月の子に注いであげてほしいなと思います。

その子をアダルトチルドレンにしないためにも。

 

そして、弱い子供をターゲットにするような、下衆な犯罪が世の中からなくなることを、心から願います。