突然、職場に行けなくなってしまったり、
家事が出来なくなってしまったりして
家でふさぎこんでいる状態が少し続くと、
心療内科というところへ行ったならば、
ほぼ100%、うつ病の診断が下されます。
多くのうつ状態の人は、「眠れない」という状況が多くあるので
まず出されるのは睡眠導入剤。
そのあとで、気分が上向きにならないと、抗うつ剤が出されます。
抗うつ剤というのは、何種類もあるのだけれど、
ほぼすべての薬に副作用があります。
気持ち悪くなったり、
身体がだるくて、ぼーっとしたり、
極度に眠くなったり。
気が滅入っているという状態よりも、身体がきつい…という状況は結構あると思います。
そして残念ながら、うつの症状ととても似ているんですよね。
うつだからだるいのか、、
副作用でけだるいのか、区別があまりつきません。
この、抗うつ剤を使った治療ですが、
実はそんなに完璧なものではありません。
心療内科に行けば、「効果が出るまでには時間がかかります」と言われて、
1~2週間、副作用もあるのに頑張って飲み続けると思うのですが、
そのあとで確実に効果が出るかどうかといったら、結構怪しいものがあります。
万人に効くわけじゃないんです…。。
なので、イメージとしては、
「原因不明の咳が出ている人に、咳止めを服用させ続けているのと同じ」だと思います。
その咳が、ぜんそくなのか、気管支炎なのか、結核なのか、
症状を細かく分析して、対応していく必要があるのに、
「咳が止まらない」という現象だけをみて、
「では、薬で止めましょう」というのが、
抗うつ剤なんです。
例えばですが、ここで、不安=咳 と置き換えて考えてみます。
診療内科に訪れて、
「こないだ出してもらった咳止め、飲んでるんですけど咳が止まりません。どうしたらいいでしょう」
と言ってみると、
「じゃあ、もう少し強い咳止め出しておきますね、
副作用ありますけど気にしないでください。咳はいずれ止まるはずなんですよ。」
と言われるような感じです。
確かに、咳を止めている間に、自然治癒力で病気が治る場合もあると思うので、
抗うつ剤を飲み続けて、かなり症状が回復した!という人も
少なからずいらっしゃると思います。
だけど、
例えば結核だったような場合は、咳止めで咳が止まっても、
ウィルスを退治したわけじゃないし、咳止めを飲まなくなればまた再発してしまいます。
なので、「薬を使う治療だけをしていても、根本的な治療にはならない」というのが
私の考えです。
薬を飲むなとはいいませんが、
私のところにいらっしゃるクライアントさんには、
出来る限り飲んでもらいたくないので、心療内科を変えるか、
どうにか薬を減らしてもらえないか、主治医に交渉してください、と伝えています。
そして、
禁断症状が出るのを避けるため、いきなり薬を止めることはできませんので、
少なくしていく段階で、心の構造を変えておくというのが
Kokoro Integrateの精神分析セラピーです。
どうやって構造を変えていくのか、という話は
また次回に続きます。
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