女性のクライアントの夢の話。
まつエク(まつ毛エクステ)を付けたのに、パキンパキンと音を立てて折れて、速攻で取れてしまった夢を見た、とのことでした。
その夢の背景にある無意識がどうしても気になるというので、一緒に考えてみることにしました。
まず、夢の中で何かがなくなったり、使えなくなったりするというのは、
そのモノがなくなったことによって、なんらかの「欲望」が失われた、ということを示していることが多いんですよね。
なので、そのモノがどういう役割をしていたのか、が分析のポイントになってきます。
今回の場合、まつ毛(もとい、まつエク)がなんらかの役割を果たしていて、それが無くなってしまった、ということが表されているはず…
ということで、本人にまつエクに関するエピソードを聞いてみました。
すると、まつ毛エクステをし始めたのは、ほんの2ヶ月前とのこと。
まつエクの好きなところは、マスカラをする必要もなく自然な感じに見えるところ、とのことでした。
夢でまつエクが取れたということは、この「自然に見せてくれる」というのが無くなったというか、
「やっぱり自然じゃない」って無意識が悟ったということなのかなあと思って、そういう風に思ったことない?って聞いてみたら、
「たしかに、、まつエクだけやっても自然な美ではないよなぁとは思ったし、
肌のきめ細やかさとか、髪の毛のツヤとか、ナチュラルビューティーと言うには、
お手入れしないといけない場所がもっともっとあるって感じてる」
とのことでした。
まつエクをしたみたものの、自分の美への追究はまだ止まらない、ということを示している夢なんだと思います。
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相談を受けていても、外見にコンプレックスを抱える人はとても多いです。
そして、特に女性は、 「綺麗に生まれなかったせいで、幸せを逃している」と感じている人も多いような気がします。
「人として重要なのは外見じゃない、内面だ!」というのは頭でもわかっていても、社会ではやっぱり美人が優遇される、というのを肌で感じているんですよね。
この不条理を昇華するためには、自分がすでに持っているものに感謝をしていくしかないかなあ、と思います。
綺麗じゃないからこそ得られるメリットを見出す、というか…
私も随分、「もっと可愛かったら」と悩んで、お金さえあれば本気で整形するのに!とまで考えていた時期がありました…。
今は「私は美人ではないけれど、親しみやすい感じが、他の人にとっては一緒にいやすいかもしれない」と考えるようにしました。無理やり。
自画自賛なのはわかっているけれど、自分が幸せならいいやと。
美人に生まれたらさぞハッピーな毎日だろうなあ、うらやましいなあ、と思ったりもするけど、
案外、美人ゆえに苦労していることもありそうだなあ、と思うんですよね。
人と比較したって幸せは限られてます。
自分は自分。どう評価されるかを気にするよりも、自分が何をできるかを考える方がよっぽど楽しい人生な気がします。