ソチオリンピックでの、フィギュアスケート真央ちゃんの話。

ショートで、今までに見たことがないような失敗をしたあと、
フリーではそれを挽回するような、見事なスケーティング。

涙が出ました。

前日の失敗にとらわれずに、よく1日でここまで回復させたな、と思いました。
頑張った、なあと。

推測だけど、

「失敗したらどうしよう」という1日目から、
「もうやるしかない」という気持ちに変わったんでしょうね。

あそこまで点数に差があると、逆に気持ちを切り替えやすいのかもしれないけど、、
きちんと切り替えられて、実際に結果を残したというのは、さすがです。

ただ、やっぱり、ショートでのミスがなかったら!という感じが否めない。。

誰もが、あの失敗は、きっと緊張からだろうなあって思っただろうし、
真央ちゃん自身もそう思っているはず。。

メンタルトレーニングをもう少し専門的に取り入れたら
なにか違っただろうになあ…と思ってしまいます。。

これは推測だけど、

もしかしたら、両親やコーチなどから

「応援してくれる人に感謝をしなさい」
「みんなが応援してくれてるんだから、頑張らないと」

とか言われていたかもしれないなあと。

んで、「応援してくれる人たちを喜ばせたい!」っていう気持ちが、どこかで

「がっかりさせてはいけない、だから失敗はしちゃいけない」

というネガティブな言葉に置き換わってしまったんでしょう。

「失敗しないように」と考えれば考えるほど、
どうしても、失敗するイメージばかりが頭に浮かんでしまう、というのが心理の法則。

メンタルトレーニングのサポートをするときは、
この失敗のイメージを成功のイメージに変えるべく、誘導を行います。

プレッシャーに強い選手は、
いくら失敗しても、「次は大丈夫」という成功のイメージを作り出す力があるんでしょう。

真央ちゃん、フリー後のインタビューで、「恩返しが出来たと思う」という言葉を2回も言ってました。

きっと普段から、「結果を出して、恩を返さなきゃいけない」という
プレッシャーを感じてたのかな、と思いました。

そんなこと気にすることないのに。

もともと「恩を返したい」という言語だったのに、
無意識の中で「返さなきゃいけない」とすりかえてしまうこと。

こういうことをしがちな人には、あるタイプがあります。

それは、

「~~すべき」「~~でなくてはならない」という言葉をよく使う人。

朝ごはんは食べるべき、夜更かしはしないべき、結果は苦労しないと得られないものだ…

など、すべてにおいて例外を排除するタイプの人です。

「別にいいじゃない」という観念はあまりなく、完ぺき主義者になります。

真央ちゃんは、きっとそういう言葉に囲まれて育ってしまったんでしょうね。。。

けど、昨日、一晩明けてのインタビューを見てたら、
結構さっぱりした顔をしていて。

本人的に満足したのなら◎

このまま悔しさが執着になって、スケートが楽しくない状態になったらもう、
負のスパイラルに陥って、ポジティブなことを引き寄せない。

続けてもらいたい、という人は多いだろうけど、
私はここで一旦やめる道を強く勧めたい。

もし続けるのであれば、メンタルサポートを入れるといいと思います。

人生においてもメンタルトレーニングは重要です。
口癖が自分を追い詰めてないか、客観的に確認しながら、
毎日ハッピーに過ごしたいですね^^