子供をどのように育てたいのか、という方針は様々だと思いますが、

その子が、自立心を持って、今後の人生をイキイキと歩めるようにするには、心理学的にいくつかポイントがあります。

特に、子どもが一人で歩けるようになって、話し始める頃(2~3歳くらいのとき)から、子どもの自立心は育ち始めます。

親の対応次第で、子どもが依存タイプになってしまうかもしれないくらい、

子どもへの対応ってとても大切なんです。

 

①子どもが言うことにすばやく応答する

親からしたら、「何をわけのわからないことを言っているんだ」と感じることもあると思いますが…

子どもが何かを言ったら、極力何かしらの反応をしてあげたいところ。

 

そうだね」だけでも良いんです。

 

まずは子供の気持ちに寄り添ってあげることが大切です。

 

そうすることで、家では素の自分を出してもいいんだということを学び、

家を心の安全基地として、外の社会でも頑張れるようになります。

 

また、もし、親が「あとでね」とか、「ちょっと待って」とかを言ってしまってると、

子どもも親から何か言われたら「後で!」と言い返すようになります。

 

ママ「宿題まだやってないの?」
子ども「あーとーで!」

っていう会話は、

 

小さい頃からママが、子どもの言ったことに対して「あとでね」と言ってきたからなんです。

 

 

②子どもの言っていることをストレートに受け取る

子どもの会話には、本音と建前がありません。

けど、大人は大人の会話に慣れてしまっているからか、言葉をストレートに受け取れない場合があります。

 

例えば、こんな出来事。

デパートでエレベーターに乗ったら、
扉が開くたびに、「ママ、何階で降りるの?」って聞いている子がいました。

 

ママはどう返事をしているかというと、

 

「まだ降りないよ」。

 

子どもは3回ほど「ママ、何階で降りるの?」と聞いていましたが、

 

ママは「だーかーら、まだ降りないってば!しつこいなあ」と怒り始めてしまいました。

 

***

 

子どもは、何階で降りるのかが知りたかったんですよね。。

 

じゃあ、どうしてお母さんは怒り始めてしまったか…。

 

それは、きっとお母さんが「ここで降りるの?」って聞き間違えているからです。

 

「何階で降りるの?」と聞かれたら、「6階で降りるよ」って言ってあげれば、子どもの心は満たされます。

 

あなたとお子さんの会話、もしくは、奥さんや旦那さんとの会話が、

こんな、ちぐはぐな会話になっていませんか?

 

 

③子どもが「買って」と言ったときは買ってあげる

「あれ買って」など、子供がそういうなら出来るだけ叶えてあげたいものです。

とはいえ、「買って」とせがまれると、なかなか経済的に辛い場面もありますよね。

 

もしそうだとしたら、その時は家庭のルールを設けてください。

・お菓子だったら1週間に1つまで。
・うちがおもちゃを買うのはクリスマスと誕生日だけ

とか。

 

そして、絶対にそのルールを守ってください

 

小さい時に「欲しい!」と言ったものを買って、心を満たしておいてあげれば、
実は、大きくなってから「何か買って」と言われることは少なくなります。

 

年齢が大きくなればなるほど、「自転車買って~」とか、「バイク買って~」とか 値段が高くつきます。

 

ただ、きっと、子どもを甘やかすことが怖い、という人もいますよね。

確かに、甘やかすことばダメですが、甘えさせてあげることは重要なんです。

 

この二つが大きく違うのは、

 

×甘やかし = 子どもが何も言ってないのに、買い与えてしまうこと

○甘えさせる = 子どもが行った願いを叶えてあげること

 

よくおじいちゃんおばあちゃんが、孫の機嫌を取ろうと思っておもちゃを買ってきてしまうというのは、甘やかしです。

 

おもちゃを買い与えたいのであれば、本人に何か欲しいか聞いてから、

欲しいと言ったものを買ってあげてください。

 

④手を出しすぎない

3歳ころになると、一人で色々なことが自分で出来るようになって、

危なっかしいことにも挑戦しようとします。

 

親であれば、子供を心配する気持ちは誰しもあると思います。

 

ただ、手は出しすぎないようにして、見守る姿勢を貫くと、子どもの自立心が育ちます。

 

例えば、子どもが転ぶ前に、「あぶない!」と言って手を差し伸べてしまっては、 子供はどうして転んでしまったのか、理解することができません。

 

失敗を学ばない子が将来どのようになるかというと、

全能感にひたった大人になります。

 

全能感のある人というのは、「私はやればなんでも出来る」という気持ちが強い人です。

 

失敗しそうなことには挑戦しないくせに、自信だけはあって、「俺だって出来る」というのが口癖です。

 

自分に(根拠のない)自信があって、自己評価が高いので

実際に社会に出てから自分だけではできないことに直面した時、

「自分は出来ているのに、周りが悪い」と、周りのせいにする傾向も強いです。

 

そうならないために、小さいときからトライ&エラーを繰り返しておくのは重要なんです。

 

※もし、「マントをつけてたら飛べるかもしれない」と言いながら、屋上から飛ぼうとしていたら、それは命にかかわることですから、もちろん必死に止めてください。。

 

***

 

おそらく、まだまだ気をつけた方がいいことはあると思いますが、
とりあえずこんなところです。

 

今回挙げた4つのポイントは、2~3歳の子どもに対してだけではなく、

子どもが何歳になっても必要です。

 

子どもが自立して、積極的に自分の人生を切り開いていけるよう、

 

親は全力でサポートしてあげたいですよね。

 

 

 

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